お金のプロにきく!老後のお金の不安をどう解消する?

2019年08月09日
お金
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老後資金が不安…

1か月の支出はいくらですか?

昨年1年間でどれくらいお金を貯められましたか?

老後のお金の不安をどう解消するか、3人のお金のプロが集結し、解決のカギを教えてくれました。


目次 
1.ケース1 
2.ケース2 
3.ケース3 
4.家族会議 
5.ケース4



1.ケース1

【77歳男性のケース】
現在一人暮らしの男性。

すでに老後を迎え預金が底をつきかけています。

この男性はタクシー運転手として60歳まで働いてきました。

退職金などを合わせると一時は900万円ほどの退職金がありました。

しかし、退職から6年後、妻が他界し、生活は一変。

家系を妻に任せきりだった男性は、家計を全て自分で管理することになりました。

年金はおよそ29万円/2か月

しかし、糖尿病や呼吸器の病気を患い、医療費は年々増加。

自宅の修繕など大きな出費も重なりました。

現在、出費を抑えるためスーパーで値引きされた一番安い総菜を買って食べています。

男性には息子がいますが、自分たちの生活で手一杯だといいます。

男性「子どもたちの生活も大変だし、私自身、子どもに頼ることはできない。自分で頑張らざるを得ないというのが現実です」



高齢者の家計改善のプロ、 ファイナンシャルプランナーの深田先生によるアドバイスは、

①自分の収支の状況を正しく知ること
支出がどれくらいかかっているか把握する。支出の全体像を正確につかむ。


②支払うことが習慣化した出費にメスを入れること
乗る機会が少なくなってきた自家用車を手放す。車検費用や車庫代をなくす。



この2つを踏まえて車、携帯電話、書籍、保険、新聞などの見直すとこの男性の場合、年間50万円節約できることが分かりました。


周囲にお金の相談ができないこの男性のような場合、他にも利用できる制度があります。




国は、家計相談支援事業(2015年~)を開始。


ファイナンシャルプランナー・社会福祉士などが無料で家計診断してくれます。
去年までに404の自治体が実施しています。


また、ファイナンシャルプランナーの団体などによる無料相談会も全国各地で行われています


この男性も高齢者向けの相談会に思い切って参加しアドバイスをもらうことで、お金に関する心配事を1人で抱え込まず誰かに相談する大切さを実感され涙を流されていました。


深田先生
「年金は所得税が源泉徴収されまています。いま働いている現役の人たちは、年末調整で職場がしてくれます。しかし、年金生活の人は年末調整がなく、自分で確定申告しなければなりません。
この男性のケースだと、おそらく確定申告をすると所得税は戻ってきますし、年金生活者だからこそ、年末調整のかわりに自分で確定申告をするというのも一つのポイントになります。」




2.ケース2

【子どもが親に援助をしているケース】

国の調査によると、親へ仕送りをしている世帯(2人以上)は、40代~60代が7割を占めています。


その金額はひと月平均およそ6万円にのぼっています。


41歳の女性のケースでは、高齢の両親の生活費を1人で負担しています。

女性「両親が高齢になるまでは自分の貯えでなんとかやっていけるかなと思っていた。けれどもいざ両親の年金を見て生活をしてみて、無理だなって」




親子のお金の悩みと長年向き合ってきたファイナンシャルプランナーの畠中先生によると、


親子でお金の話をしているかどうかが、大きな分かれ道になるといいます。


女性の両親は自営業だったため、年金は2人合わせて月13万円。医療費や保険料だけで年金の金額を上回ってしまいます。そこで女性が生活費の面倒をみることに。


女性はシングルマザーで息子に仕送りをしなければならず、家計は月32万円もの赤字


女性の貯えを取り崩してしのいでいるのです。


女性はこれまでも両親に「お金がない」ということを再三伝えてきたといいます。


しかし、父親と話し合いのテーブルにつくことはできていませんでした。




どうすれば親子でお金の話ができるのでしょうか?

畠中先生が提案したのは、まずは話し合いのきっかけを作るために「手紙」に書いてやり取りをすること。手紙を書く時は、書き方にポイントがあるといいます。


①言葉をじっくり選ぶ
面と向かって話すとつい言葉がキツくなりがち。手紙にすることで言葉をじっくり選ぶことができ、ポジティブな表現にするなどできます。

②回数を重ねて少しづつ

③質問の仕方を変え根気よく聞き続ける

この3つのポイントを踏まえ、女性(娘)は両親に手紙にして伝えることはできました。

しかし、父親からの返事は「死んだら保険が下りるから」と。。。

毎月高い保険料を支払っており家計は苦しいままです。


そこで畠中先生「払い済み保険」というテクニックをアドバイス。


払い済み保険とは…これまでかけてきた保険を解約はせずに、保険料の支払いをやめる手続きをすることです。保険料を払い続けた時に比べ受け取れる死亡保険料の額は減少しますが、毎月の支出を抑えることができます


この女性のケースは難しい親子関係のお金の問題を、手紙と対話によって少しづつ解決されました。



NHKが400人におこなったアンケートでは、収入が低い人ほど老後資金のことを家族で話せていないという結果もでています。(300万円未満の人が85.1%)

話しても仕方がないと諦めてしまったり、問題意識がない、「なんとかなるさ」と思っているだけでは、なんにもなりません。

急に親が認知症になり施設へ入所しなければならなくなり、支出の問題が出てくるなどのケースもあります。

先のことを話すのは面倒かもしれませんが話をしておくことで親子どちらもハッピーな方が結果になるのが良いですよね。




3.ケース3

【夫婦でお金の話ができないケース】

中学2年生の娘をもつ40代の女性。


夫婦とも働きで世帯年収は600万円台。家計のやりくりはすべて女性に任されています。


娘は来年受験生。高校生になれば、全国平均月8万円(総務省 全国消費実態調査 H26)がかかります。


女性はこれまで続けている月4万円の貯金ができなくなるのではないかと不安をかかえています。しかし、自分の不安を夫と話したことはないといいます。


女性「将来のお金についてただただ不安です。預かっている自分がお金をまわせていないのと、夫に節約してもらうことを言いづらい」


楽天市場「家計の管理に対する意識調査」では夫婦でよくお金の話をする夫婦に比べ、ほとんど話合わない夫婦の方が貯蓄の割合が10%も低いという結果がでています。


これまで23000件以上の相談に乗ってきた家計見直しのプロ、 ファイナンシャルプランナーの横山先生によると、


お金に関する会話があまりない家庭ですと、大きくいうと老後の破産になりかねないといいます。


老後破産を避けるために大切な「夫との会話」。横山先生がする提案とは、


「家族マネー会議」


我が家の家計の状況を家族全員で共有する会議のこと。それにより将来のお金の使い道を家族で一緒に考えるのが狙いです。下の記事で↓詳しく↓


夫と話をするきっかけとして、男性は投資の話とか興味を持っている方もいらっしゃるので、「それをするためにどうしたらいい」という話し方でもよいそう。





4.家族会議

現役世代にとって老後資金は大きな壁になるのが「こどもの教育費」


ひとりあたりの年間教育費は、親世代が子供だった頃に比べ15倍以上に増加しています。
(1970年5万円以下➡2017年約35万円 参議院調査室)


年間の教育関係費(2人以上の世帯)は50代の約52万が最も高く、続いて40代が約47万円、30代が約20万円となっています。(総務省統計局家計調査H29)



将来大きな出費が必要になるのにどう備えますか?


半年前から月に一度、お金の事を家族全員で話し合うことにしているご家族をご紹介します。


妻と小・中・高の子供と暮らす47歳の会社員の男性。


子どものお小遣いだけでなく家計の状況を細かく話しています。


父「我が家にどれだけお金があるのか知っておかないと、困ることが結構あるかなと思っています。せめて家族は分け隔てなく自由に話せる雰囲気が作れたらいいなと思います。


母「1か月に家にどれくらいお金がかかっていると思う?」


子「626円」(´∀`σ)σ


母「安い。それはお小遣いで買えるね(笑)」


こういった対話を続けることで、子どもたちがお金の使い方を考えるようになったのです。


父「本当にお金をかけるものなのかどうかをちゃんと自分で判断できる。そういうものは持ってほしい。経験を積めるような場面をできるだけ作ってあげたい」




家族での話し合いのポイントは?

感情から入ってしまうと言わなくてもいいことま言ってしまいがち。なかなか相手にも伝わりにくいもの。

①まずは収支を書き出す

②話し合いは年1回でも状況変化の時、見直しを

③夫婦だけでなく子供にも伝える


年に1回や半年に1回ですと、そんなにハードル高くなさそうです(・Д・)ノ




5.ケース4

老後になって節約しようとしても、それまでの習慣は簡単にはやめられない人も多いといいます。

【独身30歳男性のケース】

この男性は個人事業主として建築現場で働いています。年収はおよそ700万円

しかし、老後の備えは全くしていません。外食や趣味のゴルフなどで貯金はまったくありません。



ファイナンシャルプランナーの横山先生によると、


今のような生活をつづけた場合、この男性に必要な老後のお金は7000万円にもなります。


いまからお金の使い方を改めなければ将来ひどいことになる。逆を言えば、いま改めれば老後の資金だけでなく将来の結婚や子育て、両親の面倒をみることになっても大丈夫です。


手取り月収の20%を貯金すると月11万円は貯金したいところ。交際費や娯楽費を半分程度減らすことで実現できそうです。


男性「あまりお金のこと考えたことがなかったので、やってみます」


横山先生「自助努力はしていかないと誰でも助けてくれるわけではないと思っておいて、でも小さい変化を起こしていけばそこは安心にある程度もっていけるので、頑張ってほしいです」





人生100年時代。現役世代➡役職定年➡60歳定年➡65歳年金生活へ➡配偶者の死亡


「収入ダウンの崖」は徐々に起こるのではなく、ある日突然やってくるのです。


しかし支出をある日からガクンと下げることはなかなかできません。


若いうちから老後心配をするのは気の毒ですが、まずは貯蓄をする。残ったお金で暮らすという習慣が老後の安心に全部つながってきます。年金生活になった時に、いまある貯蓄で暮らすというところにうまく着地できるのです。


両親、夫婦、子ども、周りと相談しながらお金に関する問題解決の糸口を見つけていけたら良いですね。




【クローズアップ現代より】

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レイチェル
Posted by レイチェル
3人の子を育てる医療従事者です。
趣味:ブログ、投資、家庭菜園、野球観戦
ブログ初心者ですが少しづつ更新していきます